空元気日記

小さな幸せを綴っていきます

古くからの友達から電話があって、血管が剥がれてくる病気にかかっているらしい、と言った。私はあまり電話を取らない派なので久しぶりに取ったのだけど、死ぬ前にお前に連絡がついてよかったと言われた。去年に血管が半分以上詰まって一回死にかけたと言った。天気の話のようにあまりにも軽く言ったので、たちの悪い冗談かと思った。そういえばこの旧友は、高校の時いつもつるんでいた他の友達がバイクの事故で亡くなった時も、お前新聞見たか、Aの名前が載ってるぞ、事故で死んだ、といつものような口調で言ったので嘘つけ、と私は冗談声で返したことがあったっけ。しかも話のきっかけでいつも嘘のような本当のような冗談をいうので、本当なのか嘘なのか判断がつかないのだ。びっくりさせたくないという優しさもあるのかもしれない。いつもの嘘は私にとって判断したくない時には役に立つ。まあいつもの冗談だろう、と軽い気持ちで考えられるからだ。今月検査入院があるらしい。また飲みに行こうぜ、Bのやつ臨時収入が入ったから奢ってもらおう、と言ったので笑った。やっぱり嘘なのではないか。